●「世界ベストホテルランキング」TOP10入りした日本の2つのホテルとは

世界1位入賞のバミューダ諸島に位置する「ロイヤルパームズ」

オンライン総合旅行会社エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンは、同社で取扱っている世界3万都市のホテルの中でも特にユーザーからの評価の高いホテルをランキングにした、「2015年世界ベストホテルランキング」を発表した。

毎年、同社がグローバルで発表している「世界のベストホテルランキング」だが、2015年のランキングにて、初めて、日本のホテルが2施設同時にトップ10入りをはたした。

これまでの最高ランクは2011年の「ホテルモントレ京都」の5位入賞だった。その後、2013年に「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」が31位、2014年に「インターコンチネンタル大阪」が14位というのが日本の最高ランクで、高まる日本への旅行人気も相まって、今年は初めて日本のホテルが2施設同時にトップ10入りした。



■予想外?5位に北海道のビジネスホテル、9位に沖縄のニューオープンホテルがランクイン

世界的な高級チェーンを上回って5位に入賞したのは日本のビジネスホテル。低価格ながら、豪華な朝食バイキングに広い部屋、そして温泉もついているという、コストパフォーマンスの高さが高評価となった。

また、東京ではなく、今回ランクインしたのは札幌や沖縄といった地方のホテル。日本人気が高まるなか、中心部以外の地域の人気も年々高まっていることが、今回の結果に繋がった。トップ10入りした2つのホテルに共通しているのは大浴場。海外旅行客からも日本の大浴場は大人気だ。


■TOP100に日本から8ホテルがランクイン。うち7つは東京ではなく“地方都市”のホテル

TOP100には、日本から8ホテルがランクインした。そのところ、東京以外の地方都市のホテルが高い評価を集めていることがわかった。

同社が2014年一年間の予約状況を元に集計した、「2014年 海外旅行 人気の都市ランキング」でも韓国や香港を始め、各国が大阪や沖縄、京都など、東京以外の都市にも注目していることが伺える。

これは首都の東京には既に訪れたことがある観光客が、日本へのリピーターとして第2、第3の都市への旅行も楽しんでいる流れの一貫と言える。アジアと日本の地方都市を結ぶLCCも次々に増便されており、今後も地方都市人気は伸びていきそうだ。


■上位にランクインした日本のホテルTOP3


◎世界ランキング5位 【ドーミーイン札幌ANNEX】

海外のお客様に人気が高い理由としては、海外の人にも喜ばれるお土産屋さんが並ぶ狸小路内にあり、大通・ススキノエリアまで徒歩5分という“札幌観光に適したロケーション”、盛り放題のいくら・えび等の海の幸で自分のお好みの海鮮丼が作れる“北海道らしい朝食”があげられる。また、露天風呂付の男女別大浴場や夜に毎日無料で提供される「夜鳴きそば」(醤油ラーメン)のサービスが楽しめる点も魅力の一つとなっている。



◎世界ランキング9位 【沖縄ホテルオリオンモトブリゾート&スパ】

2014年7月にオープンしたばかりでありながら、スピード受賞。沖縄でも人気の本部(もとぶ)エリアで、美ら海水族館のすぐ隣に位置している。また、沖縄には珍しく温泉を備えており、約2億年前の地層から湧き出る貴重なお湯で遊び疲れた体を癒すことができる。中でも特に評価が高いのは、広々としたお部屋とベッド、バルコニー。透き通ったエメラルドビーチ、そして遠くに伊江島(いえじま)を眺めることができる。



◎世界ランキング33位 【陶泉 御所坊】

日本書紀に登場する有馬温泉で、最も古い歴史を持つ宿。源泉の温度を加熱・加水する事なく、そのまま提供できるシステムを構築しており、世界的に稀有な温泉そのままを味わうことができる他、往年の谷崎潤一郎、吉川英治各氏が愛した清渓滝川のせせらぎを聞きながら、野趣溢れる山家料理を楽しむことができる。

■世界1位入賞の、バミューダ諸島に位置する「ロイヤルパームズ」とは?

1位には、バミューダ諸島に位置するロイヤルパームズがランクインした。バミューダ諸島はカリブ海の最も北に位置する島であり、ベストシーズンの5月～10月には欧米やカナダからの観光客であふれる。また、カリブ海と言えば「白い砂浜のビーチ」だが、バミューダのビーチは世界でも珍しく、砂がピンク色をしていることでも有名だ。

広々としたクラシックな内装の19世紀築のマナーハウスを利用したサンゴ色のホテルで、中には地中海料理とバミューダ料理を提供するレストランのほか、屋外プールやバーが入っており、滞在者がゆっくりとくつろげる空間となっている。有名なカムデンビーチやエルボービーチから車で10分以内、近隣ゴルフクラブから5kmと、立地も人気の一つであると言える。

@DIME編集部