「このドラマが終わったら、倒れても本望です」
NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』も終盤へ。『週刊プレイボーイ』6号(1月23日発売)でグラビアに登場した芳根京子(よしね・きょうこ)が、国民的ヒロインを演じる現在の心境を告白する。
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現在放送中のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』。戦後の苦しい時代を乗り越えて、日本初の総合子供用品店を立ち上げるという、夢に向かって駆け抜けるヒロイン、すみれを演じるのが芳根京子ちゃんだ。女優になりわずか3年で、2000人以上が集まったオーディションで見事にヒロインを獲得。放送もいよいよ終盤に差しかかった、今の心境を語る。
「朝ドラのヒロインを演じることについては、撮影が始まる前が一番ドキドキしていたと思います。スタートしてからは、プレッシャーは常にあるものだし、考えても仕方ないなって。
この一年間は『べっぴんさん』にすべてを捧げようと、最大限の努力をしてきました。大げさかもしれないけれど、このドラマが終わった後は倒れてもいいくらいの気持ちで、命懸けで臨んでいます。それぐらいお芝居が好きだし、その好きなことに挑戦させてもらえる恵まれた環境を大事にしたいと思っているんです。
私はもともと人見知りが激しくて、人と話すのが苦手だったんです。人とも自分とも、きちんと向き合うことがなかったように思います。だから以前は、自分が個性的だなんて感じたことはなかった。でもこの仕事を始めて、私なりの個性があると気づかせてもらいました。同時に、人への好奇心や興味もどんどん湧いてきたんです。
でも最近は、役と自分との境目がわからなくなってきてしまって。すみれが悲しむと、私もその感情に支配されてしまう。私とすみれの共通点は、何かに集中すると、周囲が見えなくなることかな。すみれが夢中なのは刺繍だけれど、私は今、編み物にハマっていて。もともと負けず嫌いだし、頑固だし、一度始めたことは最後までやり通したいタイプです。
このドラマの撮影が始まってからは、大阪でひとり暮らしをしています。少しでも時間があれば掃除や洗濯、それに料理をして過ごします。最近はハンバーグを作って冷凍したり、お弁当を持参したり。食べることが大好きだし、料理はストレス発散にもなるので、できる限り自炊はやりたいですね。
今年、20歳になります。好きな男性のタイプは夢に向かっている人。文化祭とか本気で取り組むのがカッコ悪いと思ってる人より、汗をかいて、泣きながら頑張ってる人のほうがカッコいい。恥ずかしくても、自分の夢をきちんと語れる人はその分、すてきな経験をたくさん積めるはずですよね。私もそんなふうに生きていきたいと、心から願っているんです」
■芳根京子(YOSHINE KYOKO)
1997年2月28日生まれ 東京都出身 身長159cm 血液型=A型 ○2013年、ドラマ『ラスト♥シンデレラ』で女優デビュー。2014年、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で注目される。翌年、『表参道高校合唱部!』でドラマ初主演。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』はNHK総合にて月曜~土曜8時~8時15分、4月1日(土)まで放送予定。公式ブログ http://ameblo.jp/yoshinekyoko/