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- Date:2024年11月22日
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ヤンキースの黒田博樹投手が25日(日本時間26日)、ニューヨークでのオリオールズ戦に先発登板し、8回を3安打2失点と好投した。リードを守って降板した後、9回に抑えのロバートソンが同点に追いつかれ、今季12勝目を逃したが、今季最多の9三振を奪う力投で最終登板を見事に締めくくった。
前日にプレーオフ進出の望みがなくなったが、主将ジーターのヤンキースタジアム最後の試合とあって、満員の4万8613人の観衆が詰めかけた。試合開始直後から鳴り止まないジーター・コール。「球場の雰囲気が違った」。異様な雰囲気に飲まれるように、先頭打者から2者連続本塁打を浴びた。
しかし、そこから立ち直れるのがベテランの強み。軸となるシンカーを低めに制球し、3回途中から16人連続で打ち取るなど危なげなく8回を投げ終えた。
この時点で95球。あと1回を投げれば4年連続シーズン200投球回に到達していたが、「個人のためだけに今日のゲームを進めるわけにはいかない」と引き立て役に回った。
年齢が近いジーターには普段から声をかけられることも多く、お互いに尊敬し合う間柄だった。
「あまり人のために投げることはないけど、今日は球場の雰囲気がそうだったし、ちょっと今までにない球場の雰囲気。彼の最後のヤンキースタジアムのゲームで負けるわけにはいかなかった」
消化試合とは思えない気迫溢れる投球だった。結果、試合はジーターのサヨナラ打でヤンキースが6-5で勝利した。
ヤンキースに移籍した2012年から3年間の通算防御率は3.44。これは50試合以上先発したヤンキースの投手の中で1990年以降でベストの数字だ。
オフにフリーエージェントとなる右腕にとっても、これがピンストライプのユニホームを着る最後のマウンドとなる可能性があった。
自身の去就については「これから」を強調。「自分の与えられた責任を全うすることで精一杯だった。明日からまた中4日、5日で準備しなくていいんだなという安堵感の方が大きい。自分のやれることは精一杯出し切れた。それが一番」。今季最終登板を終えて、充実感が残った。
けが人が続出したチームで開幕から唯一、先発ローテーションを守ってきた39歳の目が潤んでいるようにも見えた。
フルカウント編集部●文 text by Full-Count