忍者ブログ

浪漫万丈

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

●いぶし銀、黒田博樹、とてつもなくカッコイイ。


【MLB】黒田博樹、主将に捧げる力投 完全燃焼で終えた名門3年目

Full-Count 9月26日(金)15時46分配信

「個人のためだけに今日のゲームを進めるわけにはいかない」

ヤンキースの黒田博樹投手が25日(日本時間26日)、ニューヨークでのオリオールズ戦に先発登板し、8回を3安打2失点と好投した。リードを守って降板した後、9回に抑えのロバートソンが同点に追いつかれ、今季12勝目を逃したが、今季最多の9三振を奪う力投で最終登板を見事に締めくくった。

前日にプレーオフ進出の望みがなくなったが、主将ジーターのヤンキースタジアム最後の試合とあって、満員の4万8613人の観衆が詰めかけた。試合開始直後から鳴り止まないジーター・コール。「球場の雰囲気が違った」。異様な雰囲気に飲まれるように、先頭打者から2者連続本塁打を浴びた。

しかし、そこから立ち直れるのがベテランの強み。軸となるシンカーを低めに制球し、3回途中から16人連続で打ち取るなど危なげなく8回を投げ終えた。

この時点で95球。あと1回を投げれば4年連続シーズン200投球回に到達していたが、「個人のためだけに今日のゲームを進めるわけにはいかない」と引き立て役に回った。

年齢が近いジーターには普段から声をかけられることも多く、お互いに尊敬し合う間柄だった。

「あまり人のために投げることはないけど、今日は球場の雰囲気がそうだったし、ちょっと今までにない球場の雰囲気。彼の最後のヤンキースタジアムのゲームで負けるわけにはいかなかった」

ヤンキース先発投手の中でも際立つ防御率

消化試合とは思えない気迫溢れる投球だった。結果、試合はジーターのサヨナラ打でヤンキースが6-5で勝利した。

ヤンキースに移籍した2012年から3年間の通算防御率は3.44。これは50試合以上先発したヤンキースの投手の中で1990年以降でベストの数字だ。

オフにフリーエージェントとなる右腕にとっても、これがピンストライプのユニホームを着る最後のマウンドとなる可能性があった。

自身の去就については「これから」を強調。「自分の与えられた責任を全うすることで精一杯だった。明日からまた中4日、5日で準備しなくていいんだなという安堵感の方が大きい。自分のやれることは精一杯出し切れた。それが一番」。今季最終登板を終えて、充実感が残った。

けが人が続出したチームで開幕から唯一、先発ローテーションを守ってきた39歳の目が潤んでいるようにも見えた。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count


PR