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- Date:2024年11月22日
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■観客5000人、大会史上最多
延長五十回、4日間にわたる歴史的な試合がついに決着した。兵庫県明石市で31日、四十六回から再開した第59回全国高校軟式野球選手権大会準決勝は、中京(岐阜)が崇徳(そうとく)(広島)を破った。
試合は計10時間余り、投球数も両投手合わせて1398球に上るなど記録ずくめ。例年なら空席だらけのスタンドは満席のフィーバーぶりで、観客は「伝説に残る試合」と両チームの健闘をたたえた。
午前9時に再開した準決勝は、この日も中京・松井大河投手(18)と崇徳・石岡樹輝弥(じゅきや)投手(18)との投げ合いとなった。延長五十回、ついに均衡が破れ、中京は安打や失策などで3点を挙げ、崇徳を突き放した。
「後にも先にもできないような最高の経験ができた」。崇徳の中河和也監督(30)は敗れたもののすがすがしい表情。打者184人に689球を投げた石岡投手も「最後まで投げ切れてよかった。避難している方々を勇気付けられることができたのでは」と地元・広島市で起きた土砂災害の被災者を気遣った。
間もなく始まった決勝戦で中京は三浦学苑(神奈川)を破り優勝を決めた。
スタンドでは中京の応援団に交じり、崇徳の選手も声を張り上げて応援。崇徳の松田英司主将(17)は「4日間戦い、中京の選手の名前と顔を全員覚えてしまった。優勝してくれてうれしい」と興奮気味に語った。
この日は、球場に大勢の家族連れらが、歴史的な試合を一目見ようと詰めかけた。観客数は大会史上最多の約5千人。観戦していた東京都内の男性(24)は「炎天下で体力的にもきつかったと思うが、延長五十回を戦い抜いた選手たちに拍手を送りたい」と話した。