●42歳イチローに「譲渡申し込み」殺到 Category:素晴らしい! Date:2016年07月29日 27日(同28日)のフィリーズ戦で出場機会がなかったマーリンズのイチロー(42)。後半戦に入って初めてベンチを温め続け、メジャー通算3000安打まで残り「3」のまま。そんな中、メジャーのトレード期限の31日(日本時間8月1日)が迫り、プレーオフをにらんだ球団の動きが全米各地で活発化。先日はヤンキースのストッパー、チャップマン(28)がカブスに移籍して話題になったばかりだが、狙われているのは170キロ左腕に限らない。東海岸の代理人関係者によれば「マーリンズにはイチロー(42)をトレードで譲渡して欲しいという申し込みが殺到している」という。「中でも熱心なのはオリオールズとドジャースだと聞いています。オリオールズは機動力が使えるトップバッターが不在で、4番タイプのアダム・ジョーンズが1番を打つこともあるほど。ドジャースは1番打者に加え、守備範囲の広い外野手が手薄ですからね。ともにプレーオフに備え、トレードによって弱点を補強したいのです」イチローは現在、「4人目の外野手」。スタントン(26)、イエリッチ(24)、オズナ(25)と、攻守に優れた外野手3人のバックアップはもちろん、代打、代走、守備要員としても必要不可欠な存在だ。マーリンズにしてもプレーオフ進出がかかっているだけに、やすやすと放出するとは思えないが、驚くべきは42歳のベテラン外野手を譲渡して欲しいという球団が引きも切らない点だ。■「年齢の壁」ではくくれない“規格外”の選手メジャーの野手には日本のプロ野球界とは比較にならないほど高い「年齢の壁」が存在する。どれだけ本塁打を量産しようが、35歳前後を境に見事なくらいパタッと需要がなくなる。それはイチローの契約にも反映されている。例えば年齢にして34~38歳までのシーズン(08~12年)の年俸は約17億円だったが、39~40歳のシーズン(13~14年)は約6.5億円にダウン。41歳で迎えた昨年は約2億円、今年も同額だ。しかも昨年、オファーしたのはマーリンズ1球団だった。それが今季は26日(同27日)現在、85試合に出場して・332、12打点、9盗塁。先発出場したと思ったら、翌日から代打が続くといった不規則な起用にもかかわらず、結果を残している。イチローは険しくて高いメジャーの「年齢の壁」を突き破ったのか。「メジャーに年齢の壁があるのは事実ですが、イチローは特異な存在かもしれません」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。「今年は左方向へのボテボテの内野安打が減り、その分、中堅から右方向に力強い打球を飛ばしています。冬の間に下半身を鍛え直した成果か、打球も以前より速くなった気がします。守備範囲は去年から広くなった。メジャーの外野手の平均以上ですし、守備によって防いだ失点も多い。08年ぐらいの全盛期に戻ったのかと思うほどです。かつてマーリンズやホワイトソックスで活躍した盗塁王3回のフアン・ピエールですら、イチローには及ばないという意味で、『訓練中のイチロー』などと言われました。いまのメジャーにイチロータイプのスモールボールの申し子とも言うべき選手は見当たりませんからね」メジャー16年目にして、過去に大きなケガをしたり、長く戦列を離れたりした経験がないという点にしても「特異」。イチローが「年齢の壁」ではくくれない「規格外」だとすれば、42歳にしてもモテモテなのも納得か。 PR