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- Date:2024年11月22日
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<上原浩治・中継ぎピッチャーズバイブル> レッドソックスの上原浩治投手(39)は5日(日本時間6日)にファレル監督にクローザーから外してほしいと自ら申し出て、認められた。昨季は守護神としてフル回転し、チームのワールドシリーズ制覇の原動力となった。しかし、今季は8月中旬から6試合で10失点と絶不調。昨季からの疲労の蓄積が原因とみられ、今季残り試合の休養も選択肢になっていた。しかし、上原は投げ続けることを選んだ。その理由は…。
昨季はワールドシリーズ制覇まで86試合に投げ、今季も61試合に登板と上原は2年連続でフル回転している。その影響か、8月16日(同17日)のアストロズ戦から失点を重ね、3度のセーブ機会で全て失敗している。5日にファレル監督と話し合い、守護神から外してもらうように申し出て了承された。チームはプレーオフ進出の可能性がほぼ消滅しており、上原が望めば残り試合を休養できただろう。
しかし、上原はあくまでも今季の登板にこだわる。
「今のチーム状況で投げるのは確かに難しいですね。モチベーションというのもありますし。でもね、残っている以上はやらないといけないこと。やめようと思えばやめられますし、(残り)1か月そのまま休めばという声もありますけど、最後までやってこその選手だと思う。ここで逃げ出すわけにはいかないと思っていますから。(地元紙が登板過多を心配しているが)周りって、別にオレの体なんだからほっといてくれ。じゃあ、責任取ってくれるの?って」
そんな上原が今季最終戦まで投げ抜くと考えるもうひとつの理由に、レッドソックスとの契約が今季限り、ということがある。現在の契約に来季以降のオプションはなく、再契約しなければ2015年シーズンにレッドソックスのユニホームを着ることはない。チェリントンGMは再契約する意向を示しているものの、メジャー最高の守護神と評価されている上原が、FAとなって他球団へ移籍ということも十分あり得る。
上原はこう説明する。「残りシーズンをシャットダウン(投げないで終える)させるという考え? いや~、理解はできないですね。だって、ボストンに残るって決まっているわけではないですし、来年はどこのチームになるかってのも分からないので。そのためにもこの1か月できちんと投げておかないと評価っていうものが変わってきますから。この1か月頑張れば他のチームからの評価が上がって、『上原が欲しい』っていうところが出てくるかもしれない。とにかく、打たれようが、キチンと最後までやることの方が大事やと思う」
3つ目は自身の体が健康であることの証明だ。「不安は常にありますよ。でも、ここ3年はケガせずにやっていますから。あとは後悔したくないってこと。この1か月頑張って、投げたとしても、もし結果が出なければ、いらないって言われるかもしれないわけですから。それは紙一重でしょ。強く終わりたいというよりも、1年間やったという、その自信の方が大きいですから。上原イコールけがってイメージがまだまだついていると思うので、そういうのをなくしたい」
現時点で、チームから再契約の話はないという。上原は「『残ってくれ』って言ってくれるのももちろんうれしいですし、『来てくれ』って言ってくれるのももちろんうれしい。その中で自分をホントに欲しいって言ってくれているチームに行くのが一番やと思う。まあ、(交渉は)シーズンが終わってからでしょうね。もしかしたら、シーズン中に話をすることも、ないことはないですけど、『イエス』って言うことはないと思います」と本心を明かした。
交渉で重要なのが代理人だ。メジャーでは日本と異なり選手と球団が直接交渉しない。上原はこう続ける。
「代理人は交渉のプロですから、プロに任せるのがそれは一番。僕らは交渉のプロではないですからね。それは大きいですよ。余計なことを考えなくていいし、(交渉などの)その場所に行かなくてもいい。無駄な時間を作りたくないですから。だったらトレーニングしている方がいい。(レッドソックスに)残りたいのであればその意思を代理人に言えばいいわけですし、どういう条件で、というのもキチンと伝えておけばいい」
最後にこんな質問をぶつけた。「残りの試合を投げる投げないの議論があるが、もし、契約で来年以降もレッドソックスでのプレーが約束されていたら、考えは変わったか」
すると上原はこう答えた。「変わらないですね。(コンディションとして)投げられるのであれば、最後までプレーするのはプロとして当たり前」。ブルペンからマウンドへ走るとき、打者を2ストライクに追い込んだとき、本拠地フェンウェイ・パークのファンから送られる大声援は励みになる。上原はファンのためにも最後までマウンドに上がる。